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世界の中央区「創造都市」のクリエイティブハブをめざして

平成27 年1 月16 日 NICA(Nihonbashi Institute of Contemporary Arts)企画委員会   NICA が東京の中心である中央区で生まれ、活動をはじめることは、世界の大都市で起きているイノ ベーションの流れとつながるものがあります。 近年、あらゆる分野の才能たちによる創造的活動は、「クリエイティブ」という言葉で代表できる新た な価値を、社会、生活、そして経済や科学技術の分野に与えています。さまざまな才能たちのつながり から生まれる化学反応ともいうべき新たな創造性が、生活を一変させ新たな経済を生み出したIT や、時 代を魅了し巨大産業となったコンテンツ、そして国際的な共感で友好を深めるとともに大きな市場をつ くる文化や食などのクリエイティブとしかいいようのないこれまでにない価値を生みだす時代に来てい るのです。 わが国でも経済産業省に「クリエイティブ産業課」が新たに生まれ、同分野による国際展開を推進す る省庁連携の「クールジャパン担当大臣」が置かれるように「クリエイティブ」は、人類が発展し続け るための新たな価値と国際交流と競争力におけるこれからの時代の新たな要素として存在しております。 「クリエイティブ」を生み出す立地はこれまでの産業のような整然とした工場群やオフィスビル群と は異なります。さまざまな才能が集まり、刺激しあう場の集積とコミュニティづくりが重要な要素であ ります。このような場は、大都市の都心部において才能たちが自ら構築し、つくりだすことによって、 多彩な魅力が地域の人々の気風と交わり、豊かなコミュニティとなることで生まれ、発展してゆきます。 ロンドンにおけるシティの中にあるブリックレーンとよばれる地域や、ニューヨークのマンハッタン 島の南部からブルックリンに連なる地域、ベルリンの旧東側の壁に隣接する地域、香港におけるセント ラルに隣接した密集居住区など、世界的な都市の伝統的な地域に創造的な才能が自ら活動と交流の拠点 をつくることにより、文化と産業の両面にインパクトを与えるクリエイティブかつベンチャーな要素が 生まれ、それぞれの都市と国の新たな成長を牽引する創造の場となっております。このような、新たな 時代を切り開く場を抱える都市は今や「創造都市」とよばれ、文化による価値創造の実現できる都市の かたちとして、わが国の文化庁においても地域発展の新たな手法としてその振興に取り組み、創造都市 の概念を取り入れた都市間の連携とその発展の支援をおこない始めています。 クリエイティブをめぐる都市間だけでなく国際競争の重要な要素となりつつある「創造都市」と「ク リエイティブ産業」は、国や自治体の政策に重要な要素として反映しながらも、その担い手も場も、才 能たちが自発的に集積し、交流を重ねることにより、生み出され、持続的に発展し続けます。 このような「創造都市」をめぐる要素を中央区は、新たな才能を受け容れ続けながら長きにわたり、 世界の「中央区」がそうであるように持ち続けてきました。私たちが新たにその創造的交流による価値 形成に取り組む日本橋地域はまさに、近年のクリエイティブの時代とともに才能たちが今まで活動して きた主に東京の西の方の地域から移り、新たな価値を創造する気風を生み出しつつあります。 今回、異なる経験を持つプロフェッショナルがその創造性を持ち寄り開設するNICA は、地域・都市・ 世界の才能が発表と共創ができる場であります。世界の「中央区」においては、このような場こそが、 創造的な要素を高める存在とされており、行政が設置するものというよりも多彩な担い手が新しい公共 の要素として開設し、それも多数生まれ、ネットワークされることで新たな創造の集積と発信を実現さ せています。 NICA が目指すものは、中央区が今もつ才能を集積させるポテンシャルを顕在化し、世界の創造的な 中央区と同じステージとして、新たな才能と創造を受け入れ、発展させる持続的かつクリエイティブな 成長のコミュニティを生みだし、より多くの人々とシェアすることにあります。そのことは、既にわが 国でもっとも創造的である中央区を「創造都市」として、一躍その最先端へと位置づけられるコミュニ ティにすることに貢献することであります。 2020

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